腕には自信がある。
目の前のお客様にも、ちゃんと喜んでもらえている。
でも、ホームページはしばらく更新できていない。SNSも、仕事が落ち着いたら書こうと思ったまま。
そんな間に、同じ地域の同業者がAIを使い始めたとします。
お客様から受けた質問を、その日のうちに「よくある質問」へ。
喜ばれた仕事を、写真つきの事例へ。
サービスの違いを、読みやすいブログや図解へ。
問い合わせにも、早く、分かりやすく答えられるようになった。
半年後、初めてサービスを探すお客様には、どちらが安心して見えるでしょうか。
お客様は、まだ両方の仕事を体験していません。
仕事の腕を比べてもらう前に、見つけやすさ、分かりやすさ、安心材料の差で、選択肢から外れてしまうことがあります。
僕が今、個人事業主や経営者の方にいちばん伝えたいのは、この変化です。
動画の58分35秒から、孫さんが語ったこと
2026年7月14日に行われた「SoftBank World 2026」の特別講演で、孫正義さんはこう語りました。
AIを使う企業に仕事を奪われるんです。
孫正義氏「SoftBank World 2026」特別講演 58分35秒ごろ
動画は核心部分の58分35秒から再生します。公開主体はソフトバンク公式ビジネスチャンネルです。
孫さんは続けて、仕事そのものがなくなるのではなく、AIを使わない企業から、AIを使う企業へ仕事が移っていくという考えを話しました。
僕はこれを、「AIに人間の居場所を奪われる」というだけの話だとは受け取りませんでした。
AIを味方にして、お客様へ価値を届ける力を大きくした企業と、今までのやり方だけで進む企業の間に、差が開いていくという話だと受け取りました。
見直したいのは、AIそのものへの不安よりも、良い仕事をお客様へ届ける速さと分かりやすさの差です。
初めてサービスを探すお客様に、
腕の差より先に見えるもの
たとえば、あなたが今日、お客様からこんな言葉をもらったとします。
「初めてで不安だったけれど、お願いしてよかったです」
これは、次のお客様にとって、とても大切な安心材料です。
けれど、忙しい一日の中で発信できなければ、その「ありがとう」は、あなたと目の前のお客様の間だけに残ります。
一方、AIを仕事に取り入れている同業者は、その出来事を次の形へ変えられます。
- 初めての人が不安に思うことを説明するブログ
- 写真と経緯が分かる事例記事
- よくある質問への回答
- SNSで読める短い投稿
- ホームページに加える安心材料
一つの仕事を、五つのお客様接点へ変えられます。
仕事の腕が急に変わったわけではありません。
良さが見える回数と、分かりやすさが変わったのです。
発信していない側が悪いわけではありません。
ただ、お客様は見えない良さを比べることができません。
だから、技術や人柄を知ってもらう前に、「ここなら何をしてくれるか分かる」と感じた方が、先に相談先の候補に入ることがあります。
これは、遠い未来だけの
話ではありません
実際の調査でも、AIを使う人と使わない人の間に差が生まれている様子が見えてきます。
調査に回答した企業のうち、生成AIを活用する企業で、何らかの効果を感じている割合。
生成AIを活用する企業のうち、使える人と使えない人の能力・成果の差が広がったと回答。
生成AIを使う中小企業のうち、AIが従業員の仕事の成果を高めたと回答。
AI利用後も、必要な人数には変化がないと回答。
帝国データバンクが2026年3月17日から31日に実施し、5月14日に公表した調査では、全国1万312社から有効回答を得ました。
そのうち生成AIを活用している企業の86.7%が、何らかの効果を感じていると答えました。
また、活用企業の18.8%が、AIを使える人と使えない人の間で、能力や成果の差が広がったと答えています。
OECDが2024年後半に7か国、5,000社を超える中小企業を対象に行い、2025年に公表した調査でも、AIを使う企業の65%が、AIによって従業員の仕事の成果が上がったと回答しました。
一方、83%は必要な人数に変化がないと答えています。
つまり、今すぐ人が丸ごといらなくなる変化よりも先に、同じ人数でも、AIと一緒に仕事をする人の方が、できることを増やしている姿が見えてきます。
もちろん、これらの数字だけで「AIを使えば必ずお客様を獲得できる」とは言えません。
でも、AIを使う人と使わない人の成果差が、すでに一部で広がっていることは無視できません。
AIを使いこなすとは、
文章を大量に出すことではありません
ここは、とても大事です。
毎日、似たような文章を大量に出す。
確認せずに、AIが作った文章をそのまま公開する。
目立つ言葉だけを並べる。
これは、僕が考える「AIを使いこなす」ではありません。
大切なのは、あなたが実際に積み重ねてきた経験や、お客様に喜ばれた理由を、次のお客様が理解できる形へ変えることです。
AIに任せたいのは、あなたらしさではありません。情報を整理する手間、伝わる順番を考える手間、媒体ごとに作り直す手間です。
そして、事実かどうか。
お客様の声や写真を出してよいか。
価格やサービス内容が合っているか。
最後に、自分の言葉として出せるか。
ここは人が確認します。
Ikelabo Skillsは、
今日の仕事を
「伝わる形」へ変えます
Ikelabo Skillsは、難しい命令文を覚えてから使うものではありません。
「今日、こんなことでお客様に喜んでもらえた」
「この質問をよく受ける」
「ホームページのここが古い気がする」
そんな普通の言葉から始められます。
写真一枚でも、短い音声メモでも、今のホームページのURLでも大丈夫です。
そこから、次の順番で一緒に進めます。
ボタン一つで、勝手に何でも公開する仕組みではありません。
AIの速さを使いながら、人の経験を生かし、最後の判断と責任を人に残すための仕事の進め方です。
同じ一日が、こんなふうに変わります
お客様から質問を受けた
その場で答えて終わっていた質問を、初めての人にも伝わる「よくある質問」と解説記事へ。
喜んでもらえた仕事があった
スマートフォンに残るだけだった写真を、許可を確認したうえで、事例記事やSNS投稿へ。
サービスを改善した
常連のお客様にしか伝わらなかった変化を、ホームページ、ブログ、SNSで分かりやすく知らせる。
長い記事を一本書いた
一度の公開で終わらせず、note、Instagram、X、Threads、Facebookなど、読む場所に合わせて届け直す。
これが積み重なると、半年後のホームページとSNSには、お客様が判断するための材料が増えていきます。
派手さではありません。
「この人なら分かってくれそう」
「ここなら安心して相談できそう」
そう思ってもらう材料です。
「動いた!」が、いちばん大きかった
2026年8月18日、AI仕組みラボの実践会で、参加者の方が自分のWindowsパソコンからIkelabo Skillsを動かす時間がありました。
最初は、設定や画面の違いで少し戸惑う場面もありました。
それでも手順を一つずつ進め、画面が動いた瞬間に「動いた!」という声が出ました。
その場に笑顔と拍手が広がりました。
僕はそのとき、AIの大切さは「詳しい人だけがすごいことをする」ことではないと、あらためて感じました。
現場で仕事をしている人が、自分のパソコンで、自分の仕事に使えること。
ここまで来て、初めてAIは商売の力になります。
今から、使いこなす側へ行けばいい
すべてを一度に変える必要はありません。
まずは、今日いちばん多く受けた質問を一つ、メモしておいてください。
AI仕組みラボでIkelabo Skillsを使うとき、たとえば、こう頼めます。
今日、お客様からこの質問を受けました。
初めての人にも分かる「よくある質問」の記事にしたいです。
必要なことを一問ずつ聞いてください。
この一歩なら、特別なAIの知識は要りません。
AIに仕事を奪われないために、AIと競争する必要もありません。
AIと一緒に、自分の経験、仕事の丁寧さ、お客様に喜ばれた理由を、伝わる形へ変えていく。
同業者に勝つことが目的ではありません。
あなたの良い仕事が、見えないまま選択肢から外れてしまうのを減らすことが目的です。
AIを使う同業が動き始めた今、僕たちも今日から、使いこなす側へ進みましょう。
あなたの仕事なら、
何から伝わる形へ
変えますか?
ブログ、SNS、図解、事例、ホームページ改善など、Ikelabo Skillsでできることをまとめています。
難しい頼み方は必要ありません。写真一枚、短い話、今のURLから始められます。
AI仕組みラボで始める ↗参考にした情報
- SoftBank World 2026 孫正義 特別講演 58分35秒から
- ソフトバンク公式講演レポート
- 帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査」
- OECD「Generative AI and the SME Workforce」
調査結果は、AI利用と顧客獲得の直接的な因果関係を示すものではありません。記事では、AI活用による成果実感と、使いこなしの差を考える参考として紹介しています。
本記事は、孫正義氏の講演を受けた池田美清個人の考えをまとめたものです。孫正義氏・ソフトバンクと、AI仕組みラボ・Ikelabo Skillsに、提携や推奨の関係があることを示すものではありません。