AIに頼んだのに、思ったような資料にならない。
記事を公開しようとしても、最後のボタンが押せない。
そんな「止まった画面」を持ち寄った定例会でした。
今回のAI仕組みラボでは、参加者それぞれが、いまつまずいている画面や作りかけの資料を見せながら相談しました。ここは、完成品だけを発表する場ではありません。困っていることを出発点に、言葉を足したり、頼み方を変えたり、作業の順番を整えたりしながら、次の一手を一緒に見つけていく時間です。
完成品ではなく、「いま困っていること」から始める
「情報はどこにためて、どこで制作すればいい?」「スライドを作ったけれど、なんだか見た目が決まらない」「記事を出したいのに、公開する勇気が出ない」。この日の相談は、AIを仕事へ取り入れようとするときに起こりやすいものばかりでした。
便利な道具を手に入れても、仕事の流れに置き直せなければ、次の一手で迷います。そこで画面を共有しながら、一つずつ小さく試して、止まっていた作業を動かしていきました。
情報をどこへ置くか
過去のメモと、いま作る記事やホームページを、どう使い分けるか。
資料の印象を整える
「なんだか違う」を、AIへどう具体的に伝えるか。
話す準備までつなぐ
スライド完成後に必要になる、発表用の台本づくり。
出してから直す
確認をしたうえで一度公開し、改善を続ける進め方。
情報をためる場所と、形にする場所を分ける
参加者Aさんからは、過去のメモや打ち合わせ内容と、いま作っているホームページや記事を、どう使い分ければよいかという相談がありました。そこで整理したのは、「ためる場所」と「人へ届けるものを作る場所」の役割です。
打ち合わせメモ、過去の提案、気づきは、あとから取り出せるようにためておく。記事、資料、ホームページのように人へ届けるものは、制作の場で形にする。案件ごとの材料がまとまっていれば、「この内容をもとに、次の原稿を作って」とAIにも渡しやすくなります。
情報が散らばっていると、AIに何を渡せばよいかも迷います。役割を分けるだけで、制作を始めるときの迷いが減っていきます。
「なんだか違う」を、AIに伝える
資料づくりの相談では、参加者Bさんが作りかけのスライドを画面共有しました。内容は伝わるけれど、文字と画像が別々に見えて、目指した雰囲気にならない。そこで、完成形をもう少し具体的に伝えることを試しました。
画像の中に文字も含めた一枚のビジュアルとして作ってほしいこと。好きなデザインの参考画像を添え、色合い、余白、やわらかさを手がかりにしてほしいこと。「おしゃれにしてください」だけではなく、どんな見た目に近づけたいかを見せて、どこを変えたいかを言葉にします。
スライドの次に必要な、話す台本も一緒に作る
もう一つ印象に残ったのは、「資料はできたけれど、当日何を話せばいいのだろう」という相談です。スライドを完成させることと、人前で伝える準備は別の作業です。
そこで、各スライドに合わせて、実際に口に出せる発表用の台本も一緒に作る方法を試しました。見出しだけでは言葉が出てこないときも、まずは台本があれば練習を始められます。そのまま読むためではなく、自分の言いやすい言葉に直しながら、話す順番をつかむための下書きです。
迷ったままにせず、確認して出してから直す
「まだ自信がないから」と、記事やページを下書きのまま置いてしまうことがあります。参加者Cさんの相談をきっかけに、この日は、まず出してから直すことについても話しました。
Webの文章やページは、公開後にも確認して、必要なら更新できます。だからこそ、完璧になる日を待ち続けるより、事実や内容を確認したうえで一度出してみる。読まれ方や自分の違和感を見ながら、次に直す場所を決めていきます。
一人で解けない画面を、持ち寄る
AIを使っていると、分からないことが分からないまま、画面の前で止まることがあります。でも、その止まった画面を見せてもらえれば、何をしたかったのか、どこで意図がずれたのか、次に何を試せるのかを一緒にほどいていけます。
今回も、情報の置き場所、資料の見せ方、発表の準備、公開への不安と、相談の入口はさまざまでした。一つの質問をみんなで見ていくことで、「自分にも同じところがある」と気づく場面が何度もありました。
今の困りごとを、
そのまま持ってきてください。
AI仕組みラボは、AIの機能を覚えることだけが目的ではありません。今の仕事で起きていることを、次の発信や制作へつなげていくために、毎週ひとつずつ動かしていく場所です。
AIを使ってみたいけれど、何から始めればいいか迷っている方も。作りかけの資料や記事があって、あと一歩で止まっている方も。まずは、今の困りごとをそのまま持ってきてください。
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