頭の中には、伝えたいことがある。
でも、資料にしようとすると、急に「説明の箇条書き」になってしまう。
そんな状態から始まった、AIインタビューライターのプレゼン資料制作事例です。
出発点は、これから作りたい仕事の形と、仲間と広げたい未来をまとめた6ページのPDFでした。
構想の核は、すでに入っています。ただ、初めて見る人が「私にもできそう」と自分を重ねられる物語には、まだなっていませんでした。
そこでAI仕組みラボでは、制作スキル「Ikelabo Skills」を使い、内容の順番と見せ方をゼロから組み直しました。
目指したのは、ただきれいな資料ではありません。
自分の商品がない人でも、文章に自信がない人でも、AIインタビューライターという仕事を自分の未来として想像できる資料です。
この制作を3行で
AIインタビューライター構想をまとめた6ページのPDFを、読者の気持ちが動く28ページのプレゼンへ再構成しました。
情報を増やす前に、「不安」「理解」「小さな一歩」の順番を設計し直しました。
全ページを文字込みの一枚画像として作り、白・黄色・濃紺のトンマナへ統一しました。
Before 内容はある。でも、読む人の入口がなかった
元のPDFは、全6ページ。
AIインタビューライターが経営者の話を聞き、自己紹介ページを作る。その後もつながりを保ち、悩みを知り、仲間と解決し、事例として次の人へ届けていく。
この中心となる考えは、すでにありました。
問題は、内容が足りないことではありません。話の主語が、ほとんど制作側にあったことです。
「どんなチームを作るか」は分かる。でも、初めて見る人が「私はどこから入ればいいの?」と考えたときの答えがありませんでした。
仕事の場面も、最初の一件も、AIと人の役割分担も見えにくい。資料を読んで理解することはできても、自分がやっている姿までは浮かばない状態でした。
なぜ、6ページを短くせず28ページへ広げたのか
普通なら、情報量を減らして、もっと短い資料にする方法もあります。
今回は逆を選びました。
1ページに一つだけ伝える。その代わり、読者の気持ちが変わる過程を省略しない。この資料には、それが必要だと判断したからです。
今回いちばん届けたいのは、すでにライターとして働いている人ではありません。
「売れる商品がない」
「文章には自信がない」
「売り込むのは苦手」
でも、人の話を聞いたり、誰かを応援したりすることは好き。そんな人です。
この人に、いきなり仕組みやチームの説明をしても、自分の話にはなりません。
まずは今の不安を言葉にする。次に、仕事の形を見せる。そして、一人のモデルストーリーを通して、最初の一歩を疑似体験してもらう。
最後に、よくある不安と安全面を確かめ、「相談してみよう」へつなぎます。
28ページは、情報を水増しした結果ではありません。読者が置いていかれないように、一段ずつ階段を作った結果です。
先に作ったのは、スライドではなく「読後の気持ち」
制作では、いきなり画像を作りませんでした。
最初に決めたのは、次の三つです。
- 誰に届けるか
- 読み終わったとき、どう感じてほしいか
- 最後に、何をしてほしいか
今回の読者は、自分の商品や文章力に自信はないけれど、誰かを応援する仕事に関心がある人。
読後に感じてほしいのは、「これなら自分にもできそう。AIインタビューライターになりたい」という希望です。
最後の行動は、公式LINEで「自分の始め方」を相談することに絞りました。
この三つが決まると、残す情報と削る情報がはっきりします。
28ページを、一人の気持ちの流れに並べ直す
全体は、大きく四つの場面に分けました。
1 「私には何もない」から始める
冒頭で、いきなりサービスを説明しません。
「私には、売れる商品がない」
「子育てや仕事の合間に、何か始めたい」
読者が普段、口に出せずにいる気持ちから始めます。
2 AIインタビューライターの仕事を見せる
人が話を聞く。AIが整理する。本人と一緒に事実を確かめる。記事にして、二人で広げる。
仕事を難しい言葉で説明せず、実際の動きとして見せます。
3 最初の一件を物語で体験してもらう
友人のお店を訪ね、20分のインタビューをする。聞いた話が記事になり、図解やSNSへ広がっていく。公開後は反応を一緒に確認し、次に何を伝えるか考える。
モデルストーリーについて
ここでは、仕事の流れを分かりやすくするために、架空の人物と場面を使っています。資料内にも「架空のモデルストーリー」「実在の成果ではありません」と表示しています。
この創作部分は、顧客実績や売上成果として扱っていません。
4 不安を残したまま終わらせない
文章が苦手でも大丈夫なのか。人脈がなくても始められるのか。時間が少なくても続けられるのか。
最後に、読者が止まりやすい三つの不安へ答えます。
同意を取ること。事実を本人と確認すること。売上や受注を保証しないこと。
始め方だけでなく、大切にしたい姿勢まで伝える構成にしました。
制作の途中で、一度トンマナを間違えました
今回、いちばん大きく流れが変わったのは、最初の代表3枚を確認してもらったときでした。
制作側では、現行のAI仕組みラボにある手描き感や、やわらかな色を強く反映していました。
ところが、返ってきた言葉は、「プレゼン資料のトンマナは添付のもの。全く違う」でした。
その通りでした。
サイトの世界観としては合っていても、今回指定されたプレゼンのトンマナとは別物です。ここで、そのまま28ページを作り続けていたら、内容が良くても使えない資料になっていました。
そこで全ページ制作を止め、参考画像をもう一度、細かく分解しました。
- 白い余白を大きく取る
- 見出しは太い濃紺のゴシック
- 黄色い帯と丸いページ番号を共通で使う
- 情報は薄いグレーのパネルで整理する
- 人物は濃紺の線画に、黄色だけを差す
- 表紙、本文、図解の三つの型だけで統一する
参考にしたのは、色、余白、帯、線画といったデザインの考え方です。元資料の文章、ロゴ、固有の人物、特徴的なページをそのまま複製してはいません。
修正版の表紙、本文、図解の3枚を先に作り、もう一度確認してもらいました。
そこで初めて、「このトンマナで合ってる」という確認を受け、全28ページへ進みました。
このやり直しで、プレゼンは添付サンプルのトンマナ、事例ブログとOGPは現行サイトのトンマナ、と役割も明確になりました。
文字も含めて、一枚の画像として仕上げる
今回のスライドは、PowerPoint上で文字を後から重ねる形にしていません。
見出し、本文、番号、注記まで、すべて画像の中に入れています。
編集のしやすさより、どの環境で開いても見た目が変わらないことを優先しました。
使う文字を先に短く決め、画像として生成したあと、日本語の崩れや余白、視線の流れを一枚ずつ確認します。
誤字や読みにくさがあれば、文字だけを上から直すのではなく、そのページ自体を作り直します。
完成したPowerPointには、後付けの可視文字を一つも置いていません。各ページは、文字まで入った全面画像一枚で構成しています。
Before/Afterで変わったこと
Before
- 6ページの内部向け企画メモ
- チーム構想が中心で、読者の入口が見えにくい
- 仕事の場面や最初の一件を想像しにくい
- ページごとの情報量と役割がそろっていない
- 読後の行動が決まっていない
After
- 28ページの読者向けプレゼン
- 「私には商品がない」という不安から始まる
- 一人のモデルストーリーで、仕事の流れを追える
- 1ページ1メッセージで、話す順番がそのまま見える
- 白、黄色、濃紺の共通トンマナで統一
- 最後の行動を、公式LINEでの相談一つに絞る
このAfterは、成果物の構成と見せ方の変化です。売上、受注、問い合わせ増加などの事業成果を示すものではありません。
完成直後の制作記録のため、記事公開後の閲覧数、LINEクリック数、問い合わせ数も未計測です。確認できていない数字を成果として補ってはいません。
完成データ
| 項目 | 確認値 |
|---|---|
| ページ数 | PNG・PPTX・PDFともに28ページ |
| 各スライド画像 | 1672×941ピクセル |
| PowerPoint | 各ページに全面画像1枚、可視文字0 |
| 960×540ポイント、全28ページ |
きれいになったことより、大きかった変化
今回の一番の変化は、色やイラストが整ったことではありません。
「作りたいチームの説明」から、「これから始める一人の物語」へ、資料の主語が変わったことです。
元の6ページにあった構想は、捨てていません。
話を聞く。
見える形にする。
信頼を育てる。
悩みを知り、仲間と解決する。
事例にして、次の人へ届ける。
この流れはそのまま残しながら、初めて見る人が理解できる順番へ並べ替えました。
資料づくりでは、情報の正しさだけでは人は動きません。
読者が、どこで自分を重ね、どこで不安が軽くなり、どこで次の一歩を想像するのか。その順番まで作って、初めて「伝わる資料」になります。
こんな状態の人には、同じ作り方が合います
- 伝えたい内容はあるのに、企画メモのまま止まっている
- サービス説明はできるが、初めての人に響かない
- 無形のサービスなので、利用場面を見せにくい
- セミナー資料のページごとにデザインがばらつく
- AIで作った資料が、自分のブランドらしくならない
反対に、数字や機能を一枚で確認するだけの社内報告なら、ここまで物語を広げる必要はありません。
誰かに新しい仕事や未来を想像してもらいたいときに、この作り方が力を発揮します。
まずは、頭の中にある6ページから
最初から、きれいな原稿は必要ありません。
箇条書きでも、音声メモでも、途中まで作った資料でも大丈夫です。
大切なのは、その中にある伝えたい核を見つけ、読む人の気持ちが動く順番へ変えることです。
「この資料も、伝わる形にできるかな」
そう思ったら、公式LINEで今の資料を見せてください。